フライにするのが難しい魚の卵

多くの魚が日本では流通しています。新鮮で安い魚が焼いたり、煮たり、フライにされたりして毎日調理されています。魚の卵も食材の一つとして、重宝されています。イクラやスジコ、たらこなどが代表的な例になります。旬の季節になると多くの親魚が漁獲されて、卵を取り出した製品が、日本に輸入されてきます。これらの卵は、フライにして食べることは難しくなっています。無理にフライにしてしまうと、中に含まれている水分が膨張して、卵が砕け散ってしまいます。

例年の世界の国別のタラコの生産量をざっと見てみるとロシアが3万トン、アラスカが2万トン、日本が3000トンになっています。そのうちの5万トン余りが、日本で消費されています。我々の周りには暖かいご飯に明太子があれば他には何もいらないよという人が、実に多くなっています。アラスカでは秋から冬の漁期にトロール網漁で、スケトウダラ(タラコの親魚)を狙います。漁獲すると船内の機械で自動で頭を落として、内臓と卵を出していきます。その卵すなわちタラコを、サイズ別や色別など7種類に選別してから凍結しています。漁船によっては船内で処理せず、0度の冷海水で魚を冷やしておいてから陸上の加工場へ運んでいます。親魚のスケトウダラは、漁船内ですり身やフィレにされていきます。そのすり身が日本に輸入されて、ちくわやかまぼこの練り製品の原料となってきます。凍結保存されたタラコの見本が、3月中旬に米国のシアトルで開かれるオークションにかけられます。水産会社や商社がそこで競り落として、日本に輸入しています。

日本に運ばれてくると加工会社が解凍してから、調味料液に漬けこんで熟成させます。甘塩で出荷されるものもありますが、多くは明太液に漬けて熟成させた明太子として、市場へ送り出しています。「すぐに仕入れたくなる!飲食店におすすめ絶品明太子ブランド6選」など、明太子は輸入物を材料にして、加工会社が腕を競って販売しています。明太子を使った料理でうまいのは、もやしサラダとタラコトーストになります。もやしサラダは熱湯でもやしをさっとゆでてざるにあげ、キュウリを千切りにします。ほぐしたタラコとキュウリ、もやしをマヨネーズであえていただきます。食感と味、ともに穏やかに調和した料理になっています。タラコトーストは、食パンの上にとろけるチーズを乗せその上にタラコを広げていきます。パプリカを散らしてトースターで焼いてください。タラコが好きな人にとっては、絶品の朝食になります。お店などで業務用の明太子を卸売で探すには、インターネット通販が便利です。たくさんの量を、手ごろな値段で購入することができます。