魚を食べて腹痛を感じたときは

魚を食べて腹痛を感じたとき、また下痢などの食中毒の症状があらわれたとき、いくつかの理由があるのです。原因のひとつとして、食べた魚が食用に適していなかったことが考えられます。魚介類の中毒といえば神経毒のフグを思い浮かべますが、近年問題になっているのが、シテガラ毒をもつ魚です。バラフエダイ、イシガキダイ、カマス、ウツボ、バラハタなど400種類以上がこの毒をもつ可能性があるとされています。一般的に日本国内で流通しているものは、ほとんど心配ないのですが、有毒な藻を食べた可能性がある、サンゴ礁で捕獲されたものはシテガラ毒をもつ可能性があるといわれます。ドライアイスセンセーション(温度感覚の異常)や痒み、筋肉痛、腹痛や下痢、嘔吐の消化器官の症状、循環器系への症状もあらわれます。食べてから、30分~数時間以内に不調を感じた場合には、早めに医療機関を受診する必要があるのです。仕入れの常識!つぶ貝の毒を取り除く下処理と使えるレシピ3選も要チェックです。

次に考えられるのが魚類アレルギーです。アレルギーの原因物質は、パルプアルブミンと呼ばれるタンパク質やコラーゲンです。鮭、マグロ、イワシ、カレイ、アジなど一般的に知られるさかなでアレルギー症状が引き起こされます。腹痛、嘔吐、下痢、唇の腫れ、かゆみなどの症状があらわれるのです。アレルギーとよく似た症状があらわれるのが、ヒスタミン中毒です。仮性アレルギーとも呼ばれ、鮮度が落ちて傷んでヒスタミンが増えてしまったことが原因です。赤身の傷んだ魚で発症することが多く、大量のヒスタミンを体内に取り込むことで炎症がおこり、腹痛、頭痛、じんましんなどの症状があらわれるのです。ヒスタミン中毒とアレルギーは症状が似ているため間違われることがありますが、ヒスタミン中毒は一時的なものなので重症化することはほとんどないものの、誰にでも発症する可能性があるのです。

アニサキスアレルギーは、魚についている寄生虫アニサキスによって引き起こされます。アニサキスが胃壁や腸に侵入することで激しい腹痛と全身のじんましんなどの症状があらわれます。子どもよりも大人のほうが発症しやすいことも特徴で、症状が長期化する場合もあるのです。アニサキスは内臓に寄生していることが多いため、内臓を取り除くことで、ある程度回避することができますが。幼虫になると内臓から筋肉に移動している場合もあるのです。アニサキスは多くの魚に寄生している可能性がある寄生虫でアニサキス中毒は過去から症例があり、痛みは激しいものの死に至ることはないのです。また食べてもほとんどの人は症状がでないともいわれています。きちんと処理されているものであれば問題なく、良く噛んで食べることでアニサキスの体内への侵入を防ぐことができるのです。